天使の活動

 私たちの学校では、60年以上にわたって「天使の活動」が続いています。私たちのおじいさんやおばあさんが子どもの頃から続いているのです。
 この活動は、昭和23年頃から、木之本にある伊香病院、現在の湖北総合病院に入院しておられる患者さんに、お見舞いとして花を届け、交流を図ることから始まりました。
 そして、土曜日の午後に、交代で交流を続け、「土曜日の天使」と呼ばれるようになりました。多い年には、年間40数回も訪問していました。天使たちの花リレー
 新聞記事やテレビ番組にとりあげてもらったり、作家の今関信子さんの手により「天使たちの花のリレー」や「土よう日は おみまいの日」という本にもしていただきました。
 学校や地域にも記念のモニュメントがたくさんあります。
 土曜日が休みになってからは、月1回花を届けています。
 年間3回、全校児童が直接病院を訪問し交流を深めています。病院を訪問しない月には「天使の集い」という集会で、代表の先生に花や手紙を託します。
 病院を訪問する日には、「天使の集い」の中で、全校みんなの気持ちを託した手紙を、代表で訪問する学年に預けます。土よう日はおみまいの日
 病院へ届ける花は、栽培したものを利用しますが、家で栽培したものも贈ります。
 朝、家から花を持って登校します。地域の方からお花が届けられることもあります。
 午前中の集会「病院訪問集会」では、まず、昭和43年に作られ、歌い継がれている「天使の歌」を歌います。土曜日の天使の歌
 その後、訪問する学年が病院を訪問することを全校のみんなに伝えます。他の学年の人一人ひとりが、入院患者さんにあてて書いた手紙や花を訪問する学年の人に渡します。
 訪問前に集会でみんなが手紙を託し、病院を訪問したあとに訪問学年が、その様子を伝える集会を行うこともあります。
午後、バスで病院へ向かいます。
 病院では院長先生をはじめ、多くの職員の方に出迎えていただきます。
 病院内では、病院を訪問し、入院患者さんに花を贈ったり、励ましの言葉をかけたりして交流をします。

 半世紀以上にわたって続いている病院訪問。
 学区内のたくさんの人が経験し、受け継がれている活動。
 この活動を通して、子どもたちは、「人に優しい心」「花を育てる慈しみの心」が大きくなってきたように思います。

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